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コラム

2020/06/04

オンライン授業の導入に必要な準備|トラブル回避のために模擬授業を行うのがおすすめ

オンライン授業

2020年、新型コロナウイルスの影響で教育現場も早急にオンライン化が進んでいます。そんな中、「ITは苦手だけれど、そろそろ準備しないと・・・」と思っている先生や学校の関係者も少なくないようです。

この記事では、そんな苦手な人にも簡単に始められるように、オンライン授業の準備の方法についてご説明します。

オンライン授業を始めるに当たって学校側がまず準備すること

オンライン授業の準備では、まず以下の項目があります。

  1. どういうタイプのオンライン授業にするか検討する
  2. オンライン授業に必要なツールを揃える
  3. 模擬授業を行う

それぞれ詳しく説明します。

どういうタイプのオンライン授業にするか考える

オンライン授業は、大きく分けるとオンデマンド型・同時双方向型の2つに分かれます。

それぞれの特徴と、行っていく授業のスタイルや生徒・学生に伝えたいことを照らし合わせて決めていく必要があります。

・オンデマンド型

オンデマンドとは、「相手の要求に応じてサービス提供を行う」という意味です。
録画したものを配信する形式で、その場で講師に質問はできません。
しかし生徒の好きなタイミングで視聴してもらえます。

録画してあるため、トラブルを回避しやすいのがオンデマンド型の特徴です。
編集する場合はその分時間がかかりますが、講師は登場せずPowerPointのみの資料+音声といった授業スタイルもできます。
しかし双方向型ではないので生徒の受講の様子はわかりません。

また、オンデマンド型のオンライン授業ならYouTubeも活用できます。
不特定多数に公開するのではなく、一部の人だけに公開する設定もできますよ。

・同時双方向型

同時双方向型とは、オンライン授業をリアルタイムで配信する方法です。

名前通り講師と生徒が双方向でコミュニケーションを取れるというメリットがありますが、音声が途切れたり画面が固まったりするといったトラブルがあれば、なかなかスムーズには進行できません。

コミュニケーションを取りながら授業を進められるので、普通の授業の雰囲気を保てます。
講師・生徒共にスケジュールを組んで授業に取り組みます。

同時双方向型のオンライン授業では、「Zoom」というサービスが人気です。
Zoomとはオンラインで授業や会議を行うサービスで、オンライン授業が普及する中人気が高まっています。

オンデマンド型・同時双方向型で授業の準備方法も変わってきます。
必要なツールを揃えたりサービスに登録したりする前に、まずは自分たちがどのようなスタイルでオンライン授業を行いたい決めましょう。

必要なツールを揃える

オンライン授業では、以下のようなツールが必要です。

  • パソコン(またはタブレット)
  • Webカメラ
  • マイク
  • オンライン授業サービスへの登録
  • 照明(必要に応じて)

パソコン(またはタブレット)

まずはオンライン授業でメインとなるパソコンやタブレットの準備が必要です。
今から準備する場合は、「ノートパソコン」をおすすめします。
ノートパソコンなら、オンライン授業に必要なWebカメラやマイクがあらかじめ搭載されているモデルが多いためです。

また、パソコンは高性能でなくても構いません。
普段動画やインターネットが問題なく視聴できる程度の性能があれば、ノートパソコンでもタブレットでもオンライン授業を配信できるでしょう。

 

Webカメラ

Webカメラ

もしパソコンやタブレットにカメラがなければ、Webカメラを準備する必要があります。
後付けの場合、機器に挟んで使う「クリップ型」や机に置いて使う「スタンド型」があります。

持ち運ぶならモバイル性の高いクリップ型がおすすめですが、授業を配信する場所が決まっているならスタンド型でもいいでしょう。

Webカメラは、安いモデルなら2,000円~3,000円程度からあります。
高性能なものなら1万円を超えるモデルもありますので、好みに合わせて選ぶことをおすすめします。

マイク

ヘッドセットマイク

Webカメラと同じくパソコンやタブレットによく搭載されていますが、周囲の雑音を拾うことがあります。
オンライン授業では映像より音声が大事になるため、声を綺麗に拾うマイクを準備するといいでしょう。

特に講師側は身振り手振りで授業を行うことも多いため、おすすめは「ヘッドセットタイプ」のマイクです。
価格は1,000円~からありますし、高性能なモデルでも1万円以下で手に入ります。

必要に応じて照明

照明器具の当たり方が悪いと、ホワイトボードや黒板を使って説明する場合、暗くてカメラに綺麗に映らないことがあります。そんな時は、別で照明を用意しましょう。

デスクに挟んで設置できるライトなら、2,000円以下でも手に入ります。
スタンド付きのタイプも人気で、3,000円程度のモデルが人気となっています。

必要なサービスに登録

オンライミーティング

授業のスタイルを決めたら、オンライン授業サービスに登録しましょう。
授業を配信する場合は、各種サービスへの登録が必須です。
前述した通りオンデマンド授業ならYouTube・同時双方向型ならZoomが主流ですが、各サービスの特徴で選ぶのおすすめです。

同時双方向型オンライン授業で使えるツールと特徴

同時双方向型のオンライン授業で使えるツールは他にもあり、それぞれに特徴があります。

サービス名

特徴

Zoom

  • 月額0円〜

基本版:無料、プロ版:2,000円/月、ビジネス版:2,700円/月

  • 最大接続数:100ユーザー(基本版)
  • 利用者が多い
  • 速度が早い
  • Web会議、Web電話の両方を無料で使える

GoogleMeet

  • 月額680円~
  • 最大接続数:100ユーザー(Education版)
  • Googleカレンダーと連携可能
  • インストール不要
  • Googleアカウントが必要

Microsoft Teams

  • 月額0円~
  • 最大接続数:250ユーザー
  • セキュリティ対策に重きを置いているツール
  • ファイル共有機能がある
  • チャット機能がある

Skype

  • 月額0円~
  • 最大接続数:50ユーザー
  • ホワイトボード機能や画面共有機能がある
  • 固定電話への発信も可能(有料)
  • 接続には相手のID情報が必要

それぞれに特徴があるので、自分たちにあったツールを使ってみましょう。
また、分からない場合は先にオンライン授業を導入している知り合いなどに相談してみると良いかもしれませんね。

Zoomの使い方は、以下の記事で紹介しましたので、ぜひご参考にして見てください。
オンラインミーティングで使えるツールのZoomとWherebyの違いと実際の使い方手順

模擬授業を行う

オンライン授業の準備ができたらいきなり本番を始めずに、一度模擬授業を行うのがおすすめです。

オンライン授業は思わぬトラブルが起こりやすいので、知り合いや講師同士でリハーサルを行い、音声やカメラが正常に動いて授業内容が伝わるか確認しましょう。
模擬授業ですから気を遣わず、正直に感想を伝えてもらうことも大事です。

オンライン授業で想定されるトラブルと回避するための準備

オンライン授業で起こりがちなトラブルと、その対処法についてご紹介します。

音声がうまく入らず内容が理解してもらえない場合

オンライン授業のトラブルで多いのが、音声が入らないというトラブルです。以下の回避術を試してみてください。

  • マイクやスピーカーがミュートになっていないか確認してもらう
  • アプリをすべて終了して再起動してもらう

はじめてオンライン授業を行う場合は、マイクやスピーカーがミュートになっているケースが多いです。また「聞こえてる人は手を挙げてください」と呼びかけ、全生徒が聞こえているか最初に確認する方法も有効です。

画面がカクカクする・止まる

オンライン授業中に画面がカクカクしたり止まったりする場合は、以下の回避術を試してみてください。

  • 無線でつないでいるなら、有線に切り替えてもらう
  • 別のオンライン授業アプリに切り替える

画面がカクカクしたり止まったりする原因の多くは、インターネット環境にあります。
もし通信速度が遅い場合は、別の回線を使ってもらうしかありません。
しかしまずは無線より安定している有線に切り替えてもらうと、改善するケースがあります。

また、今は国内で急速にオンライン授業の導入が進み、ユーザーが急増しています。
アクセスが集中したことによってサーバーがパンクしている場合は、オンライン授業そのものが利用できません。あらかじめ別のオンライン授業サービスも準備しておけば、スムーズに切り替えられるでしょう。

つながらない・アクセスできない

生徒側から「オンライン授業につながらない・アクセスできない」というトラブルもよく起きています。
しかしこの場合はアクセスの集中が主な原因であり、残念ながら学校側や生徒側で対処できる問題ではありません。

できる対策としては、別のオンライン授業アプリに切り替えるかアプリの復旧を待つのみとなります。

オンライン授業はその他にもトラブルが起きやすいので、そのこと自体を理解してもらうことも重要

全国でオンライン授業が続々と始まっていますが、新しい取り組みであるためトラブルや不具合も多く起きています。
事例が少なく学校側も生徒側も不慣れなため、どれだけ準備してもトラブルは起こってしまうのです。

そんな時は、イライラしたりサービスのせいにしたりするのではなく、あらかじめ「事前準備をしていますが、トラブルが起こる場合もあります」と生徒に伝えておきましょう。

生徒たちと一緒に授業を進める雰囲気が作れたら、生徒側の不満も減っていきます。

まとめ

オンライン授業はまだまだ事例が少なく、トラブルも多く起きています。しかし昨今の事情を考えると、これからもどんどん需要が高まるでしょう。

IT化やパソコンの操作などが苦手な方こそ今が大事です。
しっかり今のうちからオンライン授業に慣れ、トラブルをうまく乗り越えていけるようにしましょう。

 

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